アルカリカラーが染まる仕組み

ファッションカラー技術



ここでは、アルカリカラー(酸化染毛剤)で髪の毛が染まる仕組みを理解していただく。


カラーを練習していく上で、カラー剤がどうやって染まるか??くらいは知っておきたいところ…

きっと、カラー技術の理解も深まるはずなので、最後まで目を通していただけると幸いだ。

 

↓からの種類に関してはこちら


アルカリカラー(酸化染毛剤)が染まる仕組み


◯まず、カラー剤には1剤と2剤があるのだが、ざっくり中身はこんな感じ↓↓

 

 

1剤染料アルカリ剤・基材・コンディショニング剤・安定剤・香料・etc

 

2剤酸化剤・ph調整剤・基材・安定剤・

 


カラー剤の中身は大まかにこんな感じだ。

いろんな成分がある中で、染毛に対して、重要なのがこれ↓

 

1剤の「染料(酸化染料)」「アルカリ」

2剤の酸化剤(過酸化水素


この3つが主に髪の毛に反応しあって、髪の毛が染まっている。

では、この3つの間で、どんな反応が起こっているのか??


✂︎1剤+2剤でどうやって色が染まる


1.まず、1剤と2剤を混ぜると、1剤中のアルカリが、髪の毛のキューティクルを膨潤させます。

その、隙間から、1剤の酸化染料+2剤の過酸化水素が侵入します、


としきくん
としきくん

つまり、アルカリによって、髪の毛の中にカラー剤が入る、通り道を作ることになるよ。


ちなみに、1剤中の酸化染料にも数種類ある

酸化染料中間体(ジアミン染料)・カプラー(調整剤)・直接染料(ニトロ染料)

 

2.キューティクル内部に侵入した、染料+過酸化水素は、お互いが混ざった反応によって「酸化重合」を起こすことによって、発色し、髪の毛内部に色がつく仕組みになる。

 

◯1剤中の酸化染料は、これだけでは、色味はないが、過酸化水素と合わせることで(酸化重合)、初めて発色する仕組みなのだ。


↓髪の毛内部で染まっている様子↓



3.更に、1剤中の「アルカリ」と2剤中の「過酸化水素」が混ざることで、「活性酸素」を発生させる。それによって、メラニン色素の脱色が行われているのだ。

 

としきくん
としきくん

つまり、カラー剤は「発色」+「脱色」を同時に行っているんだね♪


◯髪の毛の脱色が行われることによって、黒髪の彩度が上がり、新たに入った染料が、より鮮明に見えることになる。


ざっくりではあるが、これがカラー剤で髪の毛が染まる仕組みだ

まとめると

  1. 1剤と2剤を混ぜる
  2. アルカリによりキューティクルが膨潤し、染料等が侵入
  3. 染料と過酸化水素が反応し発色
  4. 過酸化水素とアルカリが反応し脱色

ってな感じ

ぜひ覚えておいてほしい。


✂︎この記事を書いた人はこの人

・神戸市の美容師
・とくにナチュラルなショートやボブが得意
・仕事の合間にためになるブログを運営
・ギターを弾くのが好き
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