◯本記事では、美容師アシスタントの方が、カラーの選定を自分でできるようになるために、カラーが染まる仕組みから、選定方法までの解説をしています。
※もっと詳し内容を動画で話しているので、動画も合わせてご覧ください
- カラー剤で髪が染まる仕組みがわかります
- カラー剤の選定ができるようになります
カラー選定を極めよう
◯カラー選定を理解していくにあたってとても重要なことを下記の目次の順番で解説していきます
✂︎Step1カラー剤の成分と染まる仕組み
◯まず、カラー剤はどのように染まるのか??
を、考えていきます。
「超簡単に説明すると、1剤と2剤を混ぜることで、髪の毛の脱色と染色が始まります。」
つまり、カラー剤は、染まるだけではなく、脱色も同時におこなっているんです♪
ここはカラー選定をしていく上ですごく大切になるので、覚えておいてください。
※さらにわかりやすく理解したい場合は↓の記事をご覧ください
✂︎Step2 黄メラニン系/赤メラニン系の見極め
カラー剤を選定していくのに、大切なのが、「メラニンタイプの見極め」です
髪の毛には大きく分けて「黄メラニンタイプ」「赤メラニンタイプ」があり、元々持っている髪の毛の色素が何色なのかを判断する必要があります。
簡単にいうと、髪の毛が黄色っぽくなる人は黄メラニン、赤っぽくなる人は赤メラニンです
その、メラニンタイプを理解した上で、カラーの選定を考えていきます。
※メラニンタイプの見極め方はこの記事を↓↓
✂︎Step3 髪の毛のメラニン色素を理解しよう
「黄メラニン」「赤メラニン」があることがわかったところで、もう少し掘り下げていこう。
◯黄メラニン系の人は赤メラニン系の人に比べて、赤メラニンが少ないため、黄色味が強く出る。
※下記画像が「黄メラニン系」と「赤メラニン系」の違い
↓黄メラニン系の髪のメラニン色素↓
↓赤メラニン系の髪の色素↓
このように元々の髪の毛の色に違いがあるため、選定するカラー剤も、それに合わせて選ぶ必要がある。
◯例えば、赤みの多い「赤メラニン系」に「ブルー系」を染めると、アッシュ系(グレー系)になるが、黄身の強い「黄メラニン系」の髪の毛に、同じ「ブルー系」を染めるとマット系(緑系)になることがある。
- ↑の緑になる理由は、黄色+青=緑になるから
このように、ベースの髪の毛の色素を上手く判断できないと、思った色が出ない場合があるので、カラー選定では、それをしっかり理解する必要があります。
ここまで理解できたら、次は色相環のお話になります!
✂︎Step4 色相環と捕食の関係
次に、カラー選定をするのに、「色相環」を頭に入れておく必要があります。
◯色相環は、下記画像のように、それぞれの決まった場所に色が配置されていて、色同士の関係性を見ることができます。
カラー選定において、主にこの色相環3のつの要素を使います。
- どの色同士を混ぜると目的の色になるか
- 染める前の髪の毛がどの位置にあるのか
- 「補色」は何色か…??
3つの要素を挙げたのですが、1と2は大体想像がつくと思いますが…
3つ目の「補色」とは何か??
◯補色とは、色相環でいう一番遠い、対極に位置する色で、補色を入れると、お互いの色を無彩色に近づけることで、透明感を出したり、余分な色を消したりできます。 ※例えば、「黄色味」を消したければ「紫」を入れる。 ブリーチをすると紫シャンプーをするのはそのため
カラー選定をするときは、この「補色」や「色の配置」を考えながらカラー剤を選びます。
✂︎Step5 カラーの選定方法
色相環を頭に入れたところで、いよいよ「カラー剤の選定」です。
◯カラーの選定で必ず考えることは4つ
- ベースの色(染める前の髪の毛)は何色か
- 何色にしたいか
- どのくらいの明るさにしたいか
- どんな色のカラー剤を使うか
✔︎ベースの色は何色か
まず、「染める前の髪の毛が何色なのか」を考えます。
染める前の髪の毛の色によって、カラー剤の発色が変わってくるので、ここをしっかり見極めることが大切。
イメージはこんな感じ↓
ベースの色(赤)+カラー剤の色(青)=求める色(アッシュ(グレー系))
ベースの色+カラー剤の色で求める色を作るイメージです。
※この時にStep2のメラニン色素を見極める力が必要になる(詳しくはこちら)
✔︎何色にしたいか
もう一つは、目的の色「何色にしたいのか」を考える。
何色にしたいかをしっかりイメージしたら、ベースの色を見極めた上で、カラー剤を選択する
✔︎どのくらい明るくしたいか
色味以外にも「明度」も考えていく。
明るくしたいか暗くしたいかによっても、「薬の染料の濃さ」や「色味の出方」が変わってくるのでそれも踏まえた上で選定していこう。
ちなみに、明度が低い(暗い)ほど、薬の線量は濃いものが入っている。
✔︎どのカラー剤にするか
以上を考えた上で、「どのカラー剤」を「どれくらい入れるか」を考えていく。
詳しい選定は動画がわかりやすいです。
✂︎Step5 オキシの選定方法
ここまで、カラー剤(1剤)の選定をしてきましたが、最後にオキシ(2剤)の選定もしていきます。
オキシはカラー剤(1剤)を働かせる力があって、オキシには「3%」「4.5%」「6%」というように濃度(オキシのパワー)があって、それを使い分けてカラー剤を塗布していきます。
基本的なオキシの選択はこんな感じ↓↓
- 3%…トーンダウン時に使う
- 4.5%…「新生毛」と「既染毛」の明度差が少ない時に使う
- 6%…トーンアップ時に使う
◯基本的に3%のオキシでは「髪の毛が明るくなりにくく」「染料が入りにくい」ので、明るくする必要がなく、濃い線量で染めるときは3%を使います。
◯逆に、6%は「髪の毛が明るくなりやすく」「染料が入りやすい」のでトーンアップ時や色が入りにくそうなシュチュエーションで使います
基本的に最初のオキシの認識はこんな感じで大丈夫です。
以上で、カラー選定の方法の解説を終わります。
読んでいただき本当にありがとうございます。
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