パーマ剤の成分や仕組みとは??詳しく教えて!?

パーマネントウェーブ編(一般向け)

美容室でパーマを当てる時に頭にかける液体…一体何をかけているんだろう??と思ったことはありませんか??

美容室でパーマを当てる際に使うパーマ剤は基本的に1剤2剤がありまして、それを順番に塗布していくことによって、髪の毛の形状を変えることができます!

  • 1剤(還元剤)は毛髪の結合を切断し2剤は(酸化剤)それを再結合します


今回はその1剤について解説していこうと思いますのでお楽しみに♪

この記事を読むメリット
  • パーマ剤の仕組みがわかる
  • パーマ剤の主な成分がわかる

✂︎パーマ剤1剤の基本成分

パーマ剤1剤の主は①還元剤と②アルカリ剤その他の成分になります

①還元剤(一番重要)

還元剤は毛髪内の結合(ジスルフィド結合=S-S結合)を還元・切断するのに必要な成分です

髪の毛の形を作っている結合がS-S結合だよっ!

還元剤の種類には主に「チオグリコール酸」「システイン」があります(これらをチオグリコール酸系パーマ剤という)

これらは共に還元剤として毛髪の結合を切断します

チオグリコール酸とシステインが1液のメインになるんだ!


そして、チオグリコール酸系のパーマ剤には条件として、毛髪とチオグリコール酸がある程度反応した時点で、反応を止める役割(反応調整剤)としてジチオジグリコール酸を配合するという決まりがあります(オーバータイムを防ぐため)

※なのでパーマ剤1剤の効果は10分~15分で自然に反応が弱まっていきます

◎さらに化粧品パーマ剤に配合されている成分のシステアミン・チオグリセリン・ラクトンチオール・チオグリコール酸グリセリンなどもそれにあたりあます

ここまでパーマ剤には色んな成分が入っていることがわかりましたが、極端なことを言うと、「」と「還元剤」さえあれば作ることができるんですね♪

②アルカリ剤(その次に重要)

還元剤に続き、アルカリ剤も重要な役割を担っています

◎アルカリ剤の主な役割は2つあります

  • 毛髪中の艶結合を切断し、膨潤させ薬剤が毛髪の中まで浸透するのを促進させる
  • 還元剤の作用を助ける働き
さっきの1液が髪の毛の中に入りやすくするんだ


アルカリ剤には「アンモニア」「モノエタノールアミン」「アルギニン」があります

それではそれぞれの特性を見ていきましょう

アンモニア
  • 揮発性のアルカリ剤で毛髪に残留しにくく、強いパーマ剤が得られる利点
  • 刺激臭が強い欠点
モノエタノールアミン
  • 有機アミンと呼ばれる不揮発性アルカリ剤で、効力の強いパーマ剤が得られやすく、刺激臭が無いという利点
  • 毛髪や手指に残留しやすいめ、オーバータイムや皮膚刺激を起こす可能性のあるのが欠点
アルギニン
  • 塩基性のアミノ酸で刺激臭がなく、皮膚刺激が少ないのが利点
  • アルカリの役割としては弱いのが欠点

「アルカリ剤」と言っても、目的の形状によって使い分けることが必要になります

例えば、縮毛矯正(縮毛矯正も基本的にはパーマと同じ薬剤)のように癖を伸ばすには、効果の強い「モノエタノールアミン」を使うことが多いなど、用途別に使い分けます

③その他の成分

その他の目的に合わせて「毛髪保護剤」「油脂剤」「保湿剤」や他にも界面活性剤や香料が配合されています!

以上がいつも美容室で頭にかける、パーマ剤1剤の成分と役割です

(↓パーマ剤1剤の成分表↓)

✔︎他にもパーマがかかる仕組みに関して↓で解説しています♪

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